書評:Web Designing 2012年10月号

Web Designing (ウェブデザイニング) 2012年 10月号 [雑誌]

特集1:レスポンシブWebデザインをマスターする

最近Web DesigningはレポンシブWebデザインの記事が多め。国内では今のところあまり使われない手法なのでそんなに力を入れなくても良いかも。手法も単純にいってしまえば表示デバイスの切り替えによってレイアウトを切り替えるだけなので。

特集2:クリックを促す画像演出

クリックを促すと書かれているが多くはマウスオーバー時の演出。薄くしたり、ぼかしたりしてクリックする箇所の可読性を低下させるやり方はあまり使わない方が良いと思う。

CreateJS入門

最近注目を浴びてきているHTML5リッチコンテンツ開発ライブラリ&ツール。IE8以下では使用できないことと記述方法にくせがあるのであまり流行る気配がない。

Tap App_アプリ制作現場のUI デザインケーススタディ

直感的に画面をさわるようにしたタッチUI、Ajaxを使用して画面遷移させないダイアログUI、限られたスペースに大量の情報を表示するジョグダイアルUI、デバイスを右手で持つことを考慮したUIについて記述されている。画面範囲がPCより狭く、レスポンスが大事なスマホアプリは非同期通信や狭い場所でも多くの情報を入れることができる工夫が重要。

−「著作権法改正」で何が変わる?−

2012年10月1日から施行される「違法ダウンロード刑罰化」に関しての記事。違反すると2年以下の懲役又は200万円以下の罰金、あるいはその双方。昨日テレビでこの法律の認知度についてのアンケートを渋谷の若者にとっていたが知っていたのは約2割くらいだった。しばらくの間は施行されてから悪質なユーザーが定期的に逮捕されそうだ。

−イケアがARとスキマで演出する“サプライズ”−

ARを使用した演出はおもしろいがスマートフォンに専用のアプリをインストールしないとみることができないので多くの人に気軽に見てもらえる環境はまだ整っていない気がする。ARを商業で広く普及するには電脳メガネのように常時身につけてARがオンの状態でなければ難しいと思う。

CSS Lab._IE 6対応のための定石CSSハック

マージンが2倍になる、リストがずれるなどのIE6の定番バグについて解説。最近ではIE6については対応しないか対応しても別料金を取るところがだいぶ増えた。古いバージョンのIEは脆弱性などの問題があるためなるべく制作側もIE6に関しては対応しないようにしたほうが今後のために良いと思う。

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