小中学校のブログ画像で生徒の通学時間や住所がバレる件について

小中学校のブログ画像から通学時間や住所がバレる

日本の小学校や中学校では学校紹介のためにWebサイト(ブログ)を運営していることが多いです。

最近は小中学校のブログに掲載する画像をデジカメではなくスマートフォンで撮影しているケースが増えてきています。

これは昔よりスマートフォンのカメラの性能が向上したことと、スマートフォンを使用する教職員が増えたことが原因です。

しかし、これが原因で位置情報と撮影日時の情報を添付したままブログにアップロードしてしまうケースが増えてきています。

デジカメと違い、スマートフォンで撮影した写真データには、位置情報や正確な撮影日時などの情報が付与されます。

そのため、例えば通学中の生徒の写真をブログに掲載した場合は、通学路の場所と通学時間が位置情報と撮影日時の情報から第三者にバレます。

公立の小中学校の場合、通う生徒の住んでいる地域は限定されるため、通学路の場所と通学時間がわかれば住んでいる場所もある程度絞り込むことができてしまいます。

また、生徒の家庭訪問の様子を撮影した写真をブログに掲載した場合は、生徒の自宅の住所も位置情報から判明します。

写真の画像データから位置情報や撮影日時を確認するのに、特別なソフトウェアは必要ありません。

Macの場合は画像を開いて詳細情報を開く、Windowsの場合は画像ファイルのプロパティを開くだけで撮影日時や位置情報が確認できます。

杉並第三小学校の「最後の縦割り遊び！」の記事の場合、記事の画像を保存して詳細情報を開くとExifに撮影日時、GPSに位置情報が付与されていることが確認できます。

生徒の通学路の場所や通学時間が知られてしまうと、不審者が写真の児童に接触する可能性や誘拐に利用される可能性が高くなります。

たまにWebサイトで画像を右クリックできなくすれば保存できないと誤解されているケースがあります。

Webサイトでの右クリック禁止はあくまで右クリックからの保存ができないだけで他の方法を使用すれば画像の保存はできます。

こちらの立教女学院小学校のブログ記事の画像は右クリック禁止になっていますが、ブラウザの「デベロッパーツール」を開き、Networkタブから画像のプレビューを表示すれば、右クリックで保存することが可能です。

WordPressで作成されたWebサイトのブログの場合は、ブログに掲載されている画像には撮影日時や位置情報などがなくても、同時に保存されているオリジナル画像のほうには撮影日時や位置情報などが含まれている場合があります。

立教女学院小学校のブログ記事の画像には撮影日時や位置情報は含まれていません。

しかし、WordPressの場合は記事用の画像とは別に、撮影日時などの情報が含まれたオリジナルの画像が保存されていることがあります。

立教女学院小学校のブログ記事の画像の場合は以下の画像がオリジナルとして保存されています。

こちらの画像を開いて詳細情報を確認すると、撮影日時などの情報が画像データに含まれていることが確認できます。

WordPressの場合は画像アップロード時にExif情報(位置情報や撮影日時)を自動削除するプラグインを入れておけば、Exif情報が画像に含まれたままになることを防げます。

WordPressにはアップロード画像のExif削除プラグインを必ずインストールするべき