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Sublime Text 4 リリース
2021年5月21日にSublime Text 4がリリースされた。(以下ST4)
2年半ぶりのメジャーアップデートなので、VS Codeとの違いを簡単に確認してみた。
ダウンロードは以下のURLから可能。
GPUアクセラレーションが利用可能に
インターフェイスのレンダリングにGPUアクセラレーションが利用されるようになったので、省電力と軽快な動作となった。
…と公式サイトに書かれてあったのだが、Sublime Textは元々数万行のコードのファイルでもすぐに開ける軽量のエディタなので前バージョンとの違いは体感できなかった。
自動補完が使いやすくなった
前バージョンではJavaScriptでconsole.と打ってもlogなどの自動補完が表示されなかったのだが、ST4では候補にlogが表示されるようになった。
自動補完エンジンが新規に書き直されてコードを自動で理解して適切な補完が行えるようになったのでVS Codeよりも補完エンジンは優秀のようだ。
しかし、VS CodeでもVisual Studio IntelliCodeという拡張機能をインストールすれば同レベルの自動補完ができるので拡張機能をインストールすればST4に優位性はない。
Emmetは従来通り含まれていない
VS CodeはEmmetが標準で使えるがST4は従来のバージョンと同じくEmmetは含まれていないのでインストールする必要がある。
Emmetに関してはST4は展開後のコードをシンタックスハイライトで折返しなし教えてくれるのでVS Codeよりもわかりやすい。
比べて見ると違いは一目瞭然。
Emmetが苦手な人や学習中の人にはSublime Textのほうが良いだろう。
Sublime Text 4もUIがわかりづらい
Sublime Text 4もVS Codeに比べてUIがわかりづらくなっている。
特に拡張機能のインストールは従来どおりコマンドパレットを開いて「Package Control: Install Package」を選択後にテキスト検索で探す方式なので初心者にはわかりづらい。
Sublime Text 4はパッケージのアイコンが表示されないので慣れている人でも間違えてインストールされやすい。
VS Codeだと左サイドバーから拡張機能のボタンを押して検索するだけなので初めて使用する人でも直感的にインストールできる。(拡張機能のアイコンも表示される)
Sublime Text 4は有料
VS Codeにシェアをだいぶ奪われてしまったので、ST4から無料版と有料版の2つがリリースされるかと思ったが、今回もシェアウェア 80米ドルとなっている。
2021年5月23日現在は80米ドルは約8,700円なので機能が大きく変わらないVS Codeがある現在では高額エディタに見えるだろう。
購入しなくても使用できるがライセンスを購入しないと起動する際に購入を促すメッセージが表示されるので仕事で使用するには適さない。
今回のメジャーアップデートで無料のVS Codeと比べて優位性があまりなかったので、使用するユーザーは今後さらに減少することになるだろう。