MacではターミナルではなくiTerm2を使ったほうが良い

iTerm2とは

iTerm2とはMacのターミナルアプリ。

Macの場合はターミナルをそのまま使用しているケースが多いが、iTerm2を使用すればターミナルにはない作業効率を向上できる多くの機能を使用できる。

特にWebサイト制作をしている場合はターミナルではなくiTerm2の使用を推奨する。

iTerm2の公式サイト

フォントサイズが小さいので14にする

iTerm2はデフォルトのフォントサイズが12と小さいので設定のProfileのTextから14に変更したほうが良いだろう。

フォントや外観などの色も変更できるが、デフォルトがMonacoで色も見やすいので特に気にならなければ変更は不要。

フォントサイズを14に変更
フォントサイズを14に変更

パスやURLを直接クリックで開ける

iTerm2はパスやURLをcommandキーを押しながら直接クリックで開くことができる。

git statusで表示されるファイルを直接開くことができるようになるのでGitを使用している人はファイルを開くのがかなり楽になる。

iTerm2はパスやURLをcommandキーを押しながら直接クリックで開くことができる
パスやURLを直接クリックで開ける

画面を分割して別々の処理を実行

iTerm2は画面を分割して別々の処理を実行できる。

例えば画面分割してタスクランナーのサーバー起動を実行させて、もう一方はbuildなどのコマンド用に分けて利用することができる。

画面を分割して別々の処理を実行
画面を分割して別々の処理を実行

ショートカットキーは以下の通り

横分割縦分割
Command + Shift + DCommand + D

正規表現で検索ができる

iTerm2は検索時にCase-Sensitive Regexを有効にすれば正規表現で検索ができる。

iTerm2は正規表現で検索ができる
iTerm2は正規表現で検索ができる

ホットキーで表示・非表示

iTerm2は設定によりキーを2回押すことでホットキー用のウィンドウの表示・非表示が可能。

設定するキーは誤動作が少ないcontrolキーがオススメ。

設定はKeys => Hotkeyから設定する。

ホットキーで表示・非表示
ホットキーで表示・非表示

imgcatで画像を表示

iTerm2 => Install Shell IntegrationからDownload and Run Installerを押してShell Integrationをインストールするとimgcatという画像を表示するコマンドが使用可能になる。(iTerm2の再起動も必要)

iTerm2 Install Shell Integration
iTerm2 imgcat command
iTerm2 imgcat command

imglsというlsのimgcat同梱版みたいなコマンドも使用可能。

iTerm2 imgls command
iTerm2 imgls command

it2checkコマンドでbooleanが返るので以下のように条件分岐も可能。

it2check && imgls || ls

it2copyコマンドでファイル内のテキストをコピー

it2copyコマンドでファイル内のテキストをコピーできる。

it2copy foo.txt

it2dlでファイルをダウンロード

ダウンロードフォルダに指定したファイルをダウンロードする。

it2dl bar.txt

sshでパスワードマネージャーを使用

sshでパスワードマネージャーを使用するにはPreference => Profiles => Advanced => Triggers からEditを押してTriggersの設定を行う。

ssh foo@127.0.0.1/ のようなコマンドを実行すると「foo@127.0.0.1's password:」のような文字列が表示されるので「's password:」をRegular Expressionに設定すればsshでログイン後にパスワードマネージャーが表示される。

iTerms Triggers

パスワードマネージャーを表示せずにログインすることはできない。

ActionをSend TextにしてParametersにパスワードを設定すればEnterを押すだけでログインできるようになるが、セキュリティ的にはよろしくないので非推奨。

Triggersで特定の文字列をハイライトする

TriggersはActionにHightlight Lineを設定すれば特定の文字がハイライトになるので、例えばgit statusでdeleted:やboth modefied:が含まれている場合は、その部分をハイライトでわかりやすくすることができる。

(deleted|both modified): {4}
iTerm2 Triggers Action Highlight Line