PDFは作成者名を含むのでそのままサーバーにアップしてはダメ

PDFは作成者名が含まれることがある

WebサイトでPDFファイルをアップロードして公開することがあるが、PDFファイルには作成者名が含まれることがあるので注意が必要だ。

PDFファイルの作成する方法は色々あるが、Microsoft Wordを使用してPDFファイルを書き出されていることが多い。

Wordを使用してPDFファイルをデフォルトで書き出すとWordのユーザー情報に入力されている氏名がファイル内に保存されてしまう。

会社のパソコンにインストールされているWordの場合、本名の氏名が設定されていることが多いので意図せずPDFファイルの作成者が外部の人間にわかってしまうリスクが高くなる。

PDFは作成者名を含むのでそのままサーバーにアップしてはダメ
MacならPDFファイルを右クリックして「情報を見る」で確認できる

PDF作成者名は何が問題か

人によってはPDF作成者名がファイル内に含まれても気にしないかもしれないが、PDFの内容によっては本名がファイル内に含まれているとその情報を元にSNSなどの経由で本人に問い合わせたりしてトラブルに発展する可能性がある。

内容が謝罪文などの場合、誹謗中傷などに発展する可能性もあるのでPDFから作成者名は必ず削除したほうが良いだろう。

PDF作成者名の削除方法

有料版Acrobatがあれば削除できるがインストールされているPCは少ない。

WordからPDFを作成している場合はdocxファイルの作成時点でプロパティから作成者名を削除すれば含まれない。

だが今回は有料版Acrobatがなくて、すでにPDFファイルに作成者名が含まれている場合の削除方法を説明する。

ほとんどの場合は上記のケースなのでネット上でよく見かける有料版Acrobatやdocxファイル時点での作者名削除の方法は役に立たない。

QPDFによるPDF作成者名の削除方法

QPDFとはコマンドラインでPDFファイルの内容を維持したまま構造的な変換を行うプログラム。

WindowsならW32TeX、Macならターミナルで「brew install qpdf」でインストールできる。

PDFの作成者名の削除方法はMacの場合、以下のコマンドを実行する。

たまにqpdf --linearizeでPDFの作成者名を削除できると書かれているサイトがあるが間違い。

qpdf --empty --pages in.pdf 1-z -- out.pdf

PDFCandy

PDFCandyというWebツールを使用すると作成者名の確認・変更・削除などが簡単に行える。

外部のWebツールの使用が禁止されていなければこちらを使用するのも良いだろう。

https://pdfcandy.com/edit-pdf-meta.html