
GA4ではセッション数がUAより少ない
GoogleアナリティクスのUA(ユニバーサルアナリティクス)が2023年7月1日にサポート終了するため、GA4を導入している企業が多い。
すでに導入して計測結果を確認している企業も多い。
導入してUAとGA4のセッション数を比べるとUAよりGA4のほうがセッション数が少なっていることに気づくだろう。
これは計測ミスではなく計測方法の違いによる結果だ。
UAの場合、新しいセッションが開始されたと判断される条件は以下のようになっている。
- 行動の間隔が30分経過した場合
- 参照元が外部サイトの場合
- キャンペーンソースがセッション中に変更された場合
- 日付をまたいだ場合 (23時50分に開始して0時10分に終了など)
GA4では1と2は同じだが、3と4の計測方法がUAと異なるためUAよりもセッション数が少なくなる。
3.の場合、GA4ではキャンペーンソースがセッション中に変更されても新しいセッションが作成されない。
4.の場合、GA4では日付をまたいでも新しいセッションが作成されない。
このことは公式サイトのアナリティクス ヘルプ内の[GA4] セッション数の算出方法にも書かれています。
UAよりGA4の方がセッション数が多い場合
逆にUAよりGA4のほうがセッション数が多い場合はUAのセッションのタイムアウト時間がデフォルトの30分より長く設定されている可能性があります。
セッションのタイムアウト時間とはその名の通り、どのくらい時間が経過したら新しいセッション数として再度カウントするかの時間設定です。
GA4のセッションのタイムアウト時間もデフォルトでは30分のため、もしUA側のタイムアウト時間が1時間などのGA4より長い時間に設定されている場合、セッション数が減少するためGA4よりセッション数が少なくなります。
UAおよびGA4のセッションのタイムアウト時間の設定は以下の場所にあるので、デフォルトの30分から変更されていないか確認すると良いです。
UAのセッションのタイムアウト時間の設定
プロパティ => トラッキング情報 => セッション設定

GA4のセッションのタイムアウト時間の設定
プロパティ => データストリーム => タグ付けの詳細設定 => セッションのタイムアウトを調整する

セッションのタイムアウト時間の設定を変更すると計測する際に問題が生じる可能性があるため、特別な事情がない限り変更しないほうが良いです。
※ エンゲージメント セッションの時間調整も10秒から変更しないほうが良い