会社でChatGPTを使用すると、送信内容が流出する可能性がある

ChatGPTで送信内容が流出する

現在、多くの企業でChatGPTを使用して、質問応答、業務効率化、文章作成などを行うことは珍しくありません。

しかし、ChatGPTはデフォルト設定だと送信されたテキストをモデルの学習のために使用するため、学習した内容が他の人の回答に流出する可能性があります。

例えば、「我が社はB社を年内に買収する予定なのですが、考えられるデメリットを教えて」とA社が非公開情報をChatGPTに送信したとします。

ChatGPTがその内容を学習した場合、C社が「A社が年内に買収する可能性のある企業を教えて」と質問したときに、ChatGPTが「A社が買収する可能性があるのはB社です」と回答してしまう可能性があります。

また、エンジニアが書いたプログラミングコードなども送信するとChatGPTがそれを学習し、他社の人に間接的に流出する可能性があるため注意が必要です。

ChatGPTで送信内容を学習させない設定

ChatGPTで送信内容が流出する可能性がある問題は、設定を変更することで改善できます。

やり方はChatGPT画面右上のプロフィールアイコンを選択して、設定をクリックします。

ChatGPT 設定 > データコントロール > すべての人のためにモデルを改善する

設定画面を表示したら、「データコントロール > すべての人のためにモデルを改善する」をクリックします。

会社でChatGPTを使用すると、送信内容が流出する可能性がある

モデルの改善が表示されるので、「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにして「実行する」をクリックします。

これでChatGPTはコンテンツをモデルの学習のために使用することをやめます。

普段から送信内容に注意が必要

現在はChatGPT以外にもGeminiやClaudeなどのAIもあり、ChatGPTのモデルの改善をオフにしていても、アップデートなどによりオンの状態で入力してしまう可能性もあります。

そのため、普段から送信するテキストに機密情報や個人情報を入力するのは避けたほうが良いです。