CSSのword-break: auto-phraseで日本語の分節で自動改行できる

word-break: auto-phraseとは

日本語テキストで分節に応じた自動改行ができるCSSプロパティおよび値。

日本語テキストで分節に応じた自動改行をするには「lang="ja"」が必要です。

日本語のほとんどのWebサイトの場合、htmlタグに「lang="ja"」が付いているので、以下のサンプルの見出しのように「lang="ja"」が追加で必要になることは少ないです。

word-break: auto-phrase の有無で以下のように改行位置に違いが生じます。

<!-- word-break: auto-phrase なし -->
<h1>
  窓ぎわのトットちゃん
</h1>

窓ぎわのトットちゃん


<!-- word-break: auto-phrase あり -->
<h1 class="sample" lang="ja">
  窓ぎわのトットちゃん
</h1>

窓ぎわのトットちゃん

.sample {
  word-break: auto-phrase;
}

Chromeだとバージョン119から使用可能

2023年11月2日現在だと「word-break: auto-phrase」はChrome v119から使用可能です。

逆に言うと現状では使用可能なブラウザが少なく、適用されるかどうかで見た目に差異が出るため、用途をよく考えた上で使用することをオススメします。

iwb.jpでは見出しなどに適用させています。

この記事の「CSSのword-break: auto-phraseで日本語の分節で自動改行できる」の見出しは横幅1114px以上の画面幅で見ると、「日本語の分節で」のあとに自動改行されて以下のように表示されます。

記事の見出し

↑ こちらはキャプチャ画像です。

ちなみに「word-break: auto-phrase」は最近使えるようになったばかりなので、2023年11月現在のMDNのリファレンスには掲載されていません。

W3CのCSS Text Module Level 4には詳細が記載されています。

使用するとレイアウトが崩れることがある

横幅が狭い要素に「word-break: auto-phrase」を使用するとレイアウトが崩れることがあります。

そのため、htmlタグに追加してページ全体に適用させるのは避けたほうが良いでしょう。

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